ドーム型ピザ窯を自分で作ってみました その1
2019.11.08
農園では薪ストーブを使っていて薪はふんだんにあるので、ピザ釜があったらいいなと思い、ピザ窯を色々ブログ等で検索しながら自分で作ることにしました。
約1年かかりましたが試行錯誤の連続の記録を残しておきます。ブルーベリーの開園中は作業を中断してたので作業期間は実質2ヶ月くらいです。
ピザ窯の焼き床は火力が早く上がるようにロケットストーブ方式にして、ブロックを積みました。
その期間の写真が削除されていたため作業内容がよくわからないかもしれません。
焼き床の外周はブロックを積み、焚き付け口を焼床の一番下にして横に70センチ縦は80センチのステンレスの直管をエルボーでつなぎ、耐火セメントのアサヒキャスターで煙突周りを固めて、パーライトをブロックと煙突の間に詰めました。
アサヒキャスターで煙突を覆ったのはステンレスが高温で焼けて穴が開く可能性があるためです。
パーライトを煙突周りに使ったのは保温とアサヒキャスターが高額のためですが砂でもよかったと後で気付きました。
焼き床はセメントを5センチ、耐火レンガを1段、その上にレンガのつなぎ目をなくすためにアサヒキャスターを3センチくらい棚板3センチを敷きましたが、床はもっと厚い方が保温性がいいと思います。焼き床の高さはピザが取り出しやすく、ピザが見える高さにします。
窯の形はドーム型がピザ窯の王道らしく、加工が難しいが作りがいのあるドーム型にしました。レンガを積んでいる途中で崩れないように色々方法はあるようですが、型枠を使う方法にしました。
厚さ1センチのコンパネを糸ノコで5枚切り取ります。
型枠を完成後外す方法は半円の型枠を、自動車のパンク修理に装備されているジャッキで持ち上げておいて,完成後に引き抜く方法です。
高さを迷いましたが、直径の半分の高さが輻射熱が効率よく当たりやすいようです。
アサヒキャスターの焼き床が完成したのですが、ピールでピザを出し入れすることを想定して釘でこするとどんどん削れていくことが判明。
堅い焼き床にしないといけないと思い、行き着いたのが陶器を焼く際に、陶器を載せて焼く棚板が堅くて1200度以上の温度にも耐えられることを知りました。
都合のよいことに美濃焼きの産地なので棚板を製造している会社は車で30分の近くでした。
棚板は正方形の角を切り取って敷き、入り口側にも敷く設計です。奥側はピールはあまりこすらないと思いアサヒキャスターにします。棚板は堅くて切ることが難しくメーカーに切ってもらいましたが、角を落とすのに1カ所5千円かかりましたが後で考えると耐火レンガを加工した方が安上がりだった。😢
右側はロケットストーブの煙突の穴で、穴を塞がないようにアサヒキャスターで、棚板の高さにそろえて焼き床を作ります。
耐火レンガは長辺を半分にグラインダーで切り、隙間にアサヒキャスターを詰めて積んで行く作戦ですが、アサヒキャスターがかなりの量いるようなので、少しでも隙間を少なくするため耐火レンガの長辺をを斜めに切って積み上げましたが片方が長くいびつなので、外側を丸くなるように積んで行くと中側が凸凹してしまいました。
アサヒキャスターが熱で収縮してひびが入っても崩れないためには、レンガ同士の重さで崩壊しないようにアーチ型に積むそうです。
まずはドームの型枠の足下側に角材を打ち付けて倒れないようにして、ジャッキの上側に丸い板を取り付けて型枠を持たせてドームが崩れないようにします。入り口はかまぼこ型になるので発泡スチロールをくりぬいて支えにします。
型枠の周りはベニア板を帯状にしてホチキスで留めて、耐火レンガが落ちないようにしました。耐火レンガを積み上げる時は耐火レンガの外側に多めに隙間を作り、型枠に直角に耐火レンガがくっつくようにアサヒキャスターを詰めますが、耐火レンガに水を含ませておかないとアサヒキャスターの水分が耐火レンガに吸われすぐに固まり、作業がやり辛いです。
耐火レンガの使用数量は300丁近く使いました。最初はドームの壁を1列に考えていたので70丁ほどをレンガ製造元に勤めている友人に買ってもらい、後の耐火レンガは使用済みのレンガを無料でもらい仕事を進めました。
上に行くほどレンガの幅を狭くしないと丸くならなので、4分の1丁、5分の1丁といろいろな幅で台形を作って現場合わせていきます。
完成したと喜んだのですが、ピザ屋さんに勤めていた方曰く1列では保温製がよくないと言われました。(T_T)